「金山移動ログ 001」

色々あって金山町を訪れるようになり、気づけば3年目を迎えた。月1回のペースで数百キロを移動する生活は、以前の自分からは想像もつかなかった。今思えば、それだけこの町に惹かれているということなのだろう。
先日は大型連休中の街市を訪れた。通りには地元の特産品や屋台が並び、多くの人でにぎわっていた。クレープや焼き鳥といったお祭り定番の味に加え、玉こんにゃくやおはぎなど、ローカルな内容の店も目を引く。猟友会が販売していた散弾銃の薬莢(やっきょう)のキーホルダーも印象的だった。地元の小中学生がカバンにつけている姿を見かけ、私も思わず興味深く眺めてしまった。
会場では、顔見知りの中学生とも久しぶりに再会した。1年ぶりに会うと、成長期の変化は本当に大きい。驚きながらも、そうした変化をしみじみ感じる自分自身に、歳を重ねたことも実感する。変わらず元気に勉強や部活動に励んでいるようで、なんだかこちらまでうれしくなった。

少しでも見知った人がいるだけで、その土地への親近感は大きく変わる。住んでいる町ではなくても、「また来たい」と思える理由は、案外そういうところにあるのかもしれない。
コロナ禍以降、社会は急速にデジタル化が進み、最近ではAI(人工知能)も身近な存在になってきた。便利さは増した一方で、人と人とのつながり方も少しずつ変わってきているように感じる。
そんな時代だからこそ、金山町を訪れると、人を中心にした営みが今も自然に息づいていることに安心する。数字や効率だけでは表せない、人の温かさのようなものを、この町で再確認した。

(いしかわ)