「金山移動ログ 006」
今日も金山へ。初めて、かぷりばの本屋を訪れた。会場の草々は、縁側付きの和室で開く喫茶店。親戚の家に来たような懐かしさを覚える。本のラインアップも少しずつ変化しているようだ。地域のみなさんに愛された本屋は、もっと広く言えば、地域交流のアイコンとして機能していた。書店が地域で持続する意味を再発見した。



花が美しい季節だった。散歩していると、道端には色とりどりの花々が咲いている。白黒の金山式住宅とのコントラストが印象に残る。冬はあたり一面が真っ白になるが、夏場の緑も捨てがたい。宅地内の樹木の枝が、街路にアーチをかけるように伸びる。触れられそうな距離に葉が広がり、季節を主張しているようだった。



紫陽花の葉には毒があるらしい。見た目にはわからないが、静かな強さを内に秘めている。人の心を読み解くのもまた難しい。無数の花が集まって一つの円を形づくるように、集合と個では、見せる表情も主張も違うのかもしれない。

これからも金山に通い続けることが決まった。あと何回、関東と金山を往復するのか見当もつかない。金山町民になるのは、もう少し先になりそうだが、その生活が楽しみだ。



(いしかわ)