「かぷりば通信4」
2025年の6月にかけて、町内のいろいろな場所をお借りして、ポップアップショップのような形で「かぷりば」を開いてきた。
公民館だったり、イベント会場だったり、その日その時に借りられる場所で本を広げて、来てくれた人と話をする。その様子を、見てくれていた一人が、町内で和カフェ「草々」を営んでいる方だった。
「草々」オーナーのかずよさんは80歳ぐらいの元気なお母さんで、金山生まれの金山育ち。金山のことをいつでも考えている。冬の期間は雪が多く寒いので「草々」は冬眠しているのだけど、6月以降は毎日カフェを開いて、町の中でコーヒーや紅茶、抹茶を楽しめる場所にする予定だ、という話を聞いたとき、思い切ってお願いをしてみた。
「週に1回、かぷりばも開かせてもらえませんか」
新参者のわたしのお願いは、正直、断られる可能性の方が高いと思っていた。でもかずよさんは快く受け入れてくれた。
こうして、7月から毎週水曜日、草々で「かぷりば」を開くことになった。
草々には、オーナーさんのお友達や、そのまた知り合いがふらっと遊びに来る。すでにそこは、町の中の大切なコミュニティスペースのひとつだった。私も、そこで初めて出会う人が増え、少しずつ人の輪が広がっていった。
定点となる場所を持ったことで、「水曜日は、草々にいます」と言えるようになり、常連さんができた。町外に行っても、「水曜日に来てくれたら会えます」と伝えられる。
かぷりばに、常連さんたちのいつもの顔、かぷりばだから生まれる井戸端会議、おしゃべりができてきた。
場所を持つことで、かぷりばらしさが、またひとつ形づくられた。
